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- 2026/04/02 掲載
グーグル「AIは唯一神ではなく多神教として進化、ケンタウルスのように人間と融合」
複数のAIエージェントや人間が協働する「社会的知能」として発展
グーグル研究者が示した「多神教的な社会AI進化モデルとは?」
グーグルや米大学の研究チームは2026年3月、AIの進化の方向性に関する論文「Agentic AI and the next intelligence explosion」を発表した。これまで技術的特異点(シンギュラリティ)の議論では、圧倒的な処理能力を持つ単一の人工超知能(ASI)が突如として出現し、人類の知能を凌駕するというシナリオが主流であった。しかし研究チームは、この「単一の神のような知能」という認識を明確に否定している。進化生物学や社会心理学の知見を踏まえ、知能とは根本的に複数であり、社会的かつ関係性に基づくものであると定義づけた。その裏付けとして、DeepSeek-R1やQwQ-32Bといった最新の推論モデルにおける内部メカニズムの分析結果を提示している。これらのモデルは複雑な論理や数学のタスクを処理する際、単に計算時間を長く費やしているわけではない。
モデル内部で異なる専門性や性格的特徴を持つ複数の認知的な視点が自発的に生成され、それらが互いに議論し、検証し、妥協点を見いだすという「思考の社会(societies of thought)」を形成していることが確認された。この現象はAIモデルの訓練時にプログラマーが意図して組み込んだものではなく、推論能力を高める過程で自然発生的に生じたものだという。
過去の進化の歴史を振り返っても、知能の飛躍的な向上は個体の脳容量の拡大のみによってもたらされたわけではない。霊長類の知能は社会集団の規模に比例して拡大し、人類は言語や官僚制度といった知識を蓄積・調整する社会基盤を構築することで知能を発展させてきた。
現在の大規模言語モデルも、人類が何千年にもわたって蓄積した社会的認知のデータを出力として学習しており、外部化された人類の社会的知能をデジタルの基盤上で再構築しているにすぎない。研究チームは、次なる知能の爆発とは未知の巨大な単一脳が目覚めるイベントではなく、専門化したAIと人間が都市のように複雑に絡み合い、互いに協力し合う社会的な進化の過程であると結論づけている。
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