- 2023/08/15 掲載
豪賃金伸び率、第2四半期は予想下回る 金利据え置き観測強まる
前年同期比の伸び率は3.6%となり、10年ぶりの高水準だった第1・四半期の3.7%からやや鈍化。2021年第1・四半期以来の加速トレンドが反転した。予想は3.7%だった。
きょう公表された豪準備銀行(中央銀行)の理事会議事要旨がハト派的な内容だったこともあり、市場では9月も3カ月連続で政策金利が据え置かれるとの見方が強まった。9月の据え置き確率は91%で、データ発表前の85%から上昇した。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者、ショーン・ラングケーキ氏は「前期比の賃金上昇率は過去3四半期にわたり0.8%が続いている。失業率が非常な低水準にあることを踏まえると、驚くほど低い伸びだ」と指摘した。
一方、最低賃金の大幅な引き上げを受けて、第3・四半期の賃金が急上昇する可能性もある。そうなれば、豪中銀が年末までに最後の利上げに踏み切ることも予想され、投資家は現在その確率を50%強としている。
第2・四半期の賃金伸び率は公共部門が前年比3.1%に加速し、民間部門は3.8%だった。
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