- 2023/08/15 掲載
日経平均は反発、半導体株高が押し上げ 中国景気懸念くすぶる
日経平均は312円高でスタートし、一時344円高の3万2403円93銭に上昇した。前日の海外市場で米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5営業日ぶりに反発し半導体関連株が買われたほか、取引開始前に発表された4─6月期の国内総生産(GDP)1次速報値の伸びが2020年10─12月期以来の大きさで実額では過去最高となったことを好感する動きが先行した。
GDPは外需が成長をけん引した一方、個人消費がマイナスに転じ内需の弱さも意識されたが「インバウンド需要は輸出に含まれるため、全体でみた国内消費は悲観するほど弱くはない」(インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト)との見方も聞かれた。
中国経済への警戒感はくすぶっている。中国人民銀行の利下げ発表後に公表された7月の鉱工業生産は前年比3.7%増、小売売上高は前年比2.5%増で、いずれも前月から伸びが鈍化し市場予想も下回った。日本株への影響はひとまず限定的と受け止められたものの「中国政府による追加対策への期待感があるようだが、やや楽観的すぎる印象」(木下氏)との声もあった。
TOPIXは0.41%高の2290.31ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.41%高の1178.62ポイント。プライム市場の売買代金は3兆0675億1500万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や鉄鋼、その他 金融など24業種で、値下がりはガラス・土石製品や石油・石炭製品、金属製品など9業種だった。
東京エレクトロンやアドバンテストが堅調で、2銘柄で日経平均を50円超押し上げた。TDKもしっかり。一方、電通グループやシチズン時計、ダイキン工業は軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1061銘柄(57%)、値下がりは715銘柄(38%)、変わらずは59銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 32238.89 +178.98 32372.53 32,217.52─3
2,403.93
TOPIX 2290.31 +9.42 2295.16 2,288.94─2,
296.97
プライム指数 1178.62 +4.85 1181.01 1,177.93─1,
182.04
スタンダード指数 1115.05 -0.19 1116.54 1,112.14─1,
116.54
グロース指数 946.17 -9.22 958.03 941.15─958.
03
東証出来高(万株) 128372 東証売買代金(億円 30675.15
)
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