若者の失業率、公表停止＝事前予想は過去最高―中国

【北京時事】中国国家統計局は１５日、都市部の１６～２４歳の失業率について、当面統計の公表を停止すると明らかにした。６月は２１．３％と過去最高を更新し、７月はさらなる上昇が予想されていた。統計への信頼感低下は避けられず、低迷する中国経済の実態についての臆測も呼びそうだ。

統計局はこれまで、毎月中旬ごろに主要経済統計と合わせて若年層の失業率を公表していた。統計局の付凌暉報道官は１５日の記者会見で、停止理由について「卒業前に就職活動を行う学生を調査対象に含めるべきかについて検討する必要がある」などと説明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国湖北省武漢市で開かれた就職フェアに参加した大卒者＝１０日（ＡＦＰ時事）