- 2023/08/16 掲載
バークレイズ、中国の23年経済成長率予想を4.5%に引き下げ
中国の7月の小売売上高や鉱工業生産、投資といった経済指標は市場予想を下回っており、経済成長の鈍化がさらに深まり、長期化する懸念が高まっている。
エコノミストの大部分は7月の一連の指標が発表された後、中国の成長に下振れリスクがあるとの見方を示した。先週は輸出の不振や消費者物価の下落などの弱い指標が発表されていた。
バークレイズは「当社の23年のGDP伸び率予想は既にアナリスト予想の下限にあるが、主要経済指標の伸びの勢いが予想より弱いことから今年の成長率4.9%という見通しはますます困難になりつつあると考える」と記した。
7月のマクロ経済の指標は成長回復の2つの難点を裏付けている。バークレイズは不動産分野が依然として景気回復の大きな重しとなっており、失業率が悪化する中で消費回復が停滞していると指摘した。
中国人民銀行(中央銀行)は15日、7月の一連の経済指標が発表される直前に中期貸出制度(MLF)金利を市場予想に反して引き下げた。
野村証券は「中国経済には下降のスパイラルが待ち受けており、最悪の状況はまだこれからだろう。今回の金利引き下げは限定的な効果にとどまる」との見方を示した。
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