- 2023/08/16 掲載
午前の日経平均は反落、中国景気懸念や米銀不安を嫌気
日経平均は273円安でスタートし、寄り付きから心理的節目3万2000円を下回った。その後も400円超安に下げ幅を拡大し、一時453円安の3万1784円91銭に下落した。下値めどに意識された7月12日の安値3万1791円71銭を一時下回ったが短時間で切り返し、前引けにかけては下げ渋った。
前日に発表された中国の経済指標が弱い数字となり、景気失速が警戒された。原油価格が下落基調となる中、石油・石炭製品や鉱業の下げが目立ったほか、格付け会社フィッチ・レーティングスが一部の金融機関を格下げする可能性があると報じられ、米国市場で大手銀行株が値下がりしたことが嫌気され、銀行株も弱かった。
一方、市場では「企業業績が悪くない中で日経平均のPERは15倍と中立圏にある。下がれば割安となり、押し目買いが支えになるのではないか」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との声も聞かれた。
TOPIXは0.9%安の2269.60ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6371億8600万円だった。東証33業種では、値上がりは建設や電気・ガス、水産・農林など4業種で、値下がりは石油・石炭製品や鉱業、銀行など29業種だった。
ニデックや三井物産、三菱UFJ FGが軟調だった一方、アドバンテストや資生堂は堅調。任天堂は小高い。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが441銘柄(24%)、値下がりは1331銘柄(72%)、変わらずは62銘柄(3%)だった。
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