- 2023/08/16 掲載
午後3時のドルは145円半ばで上値重い、介入警戒感やリスクオフで
ドルは朝方から横ばい圏での動きが継続。仲値にかけてはドル買いが進み一時145.69円まで上昇したが、前日の海外時間の高値(145.81円)を上抜けることはなかった。全般的には膠着感が強く前日同様に値幅は30銭程度にとどまったが、目先のドルの上値の重さを指摘する声も出ている。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャー、浪岡宏氏は、米金利が上昇基調にあることは本来であればドルの上昇要因だが「当局のけん制発言や中国経済指標の悪化でリスクオフムードが広がっていることがドルの重しになっている」と話す。
前日には鈴木俊一財務相らが為替の「過度な変動は望ましくない」などと発言しており「こうした当局者の円安けん制発言がきょうも意識されている可能性がある」(浪岡氏)という。
ドルの先行きを占う上では、今月末に開催を控えるジャクソンホール会合に注目が集まっている。ある国内証券のチーフ為替ストラテジストは「米金利がこのまま上昇基調を維持するかが焦点で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がタカ派姿勢を示せば、ドルは上振れの余地もあるだろう」とみており、米金利の上昇が続けばドルは146円台をトライすると見込んでいる。
ユーロ/ドルは1.0914ドル付近でじり高。ユーロ/円は158.73円近辺で一進一退となっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.41/145.43 1.0914/1.0918 158.73/158.75
午前9時現在 145.61/145.64 1.0902/1.0906 158.76/158.80
NY午後5時 145.57/145.59 1.0904/1.0908 158.75/158.79
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR