豪ウエストパック銀の4─6月期、金利上昇がキャッシュ利益押し上げ

[２１日 ロイター] - オーストラリアの大手行ウエストパック銀行が２１日発表した第３・四半期（４─６月）決算はキャッシュ利益が１８億豪ドルとなった。経費が増加したものの、金利上昇を背景に利ざやが拡大し、利益を押し上げた。

オーストラリア準備銀行（中央銀行）による昨年５月からの積極的な利上げを受けて各行は貸出金利を引き上げ、利ざやは拡大している。

ウエストパック銀の第３・四半期の純金利マージンは２．０６％で、２０２３年度上期の１．９６％から上昇した。

一方、インフレ圧力の高まりで賃金などのコストは上昇し、２３年度下期の現在までのコストは上期から約５％増加した。

４─６月期の中核的自己資本（ＣＥＴ１）比率は１１．９％で、前四半期から４２ベーシスポイント（ｂｐ）低下した。

９０日以上支払いが遅れた住宅ローンは０．８％増加した。