- 2023/11/06 掲載
豪ウエストパック銀、23年度は26%増益 市場予想やや下回る
[6日 ロイター] - オーストラリアの大手行ウエストパック銀行が6日発表した2023年度(23年9月30日終了)決算は、主要部門全てで業績が伸びた結果、26%の増益を確保したが、市場予想はわずかに下回った。24年度も事業環境に逆風が続くとの見通しを示した。
純利益は72億豪ドルと、前年度の56億9000万豪ドルから増えたが、LSEGがまとめた市場予想の74億1000万豪ドルを下回った。
預金、住宅ローン、機関投資家向け銀行業務など主要部門で事業状況が改善し、業績が伸びたという。
純金利マージンは2ベーシスポイント(bp)上昇して1.95%。資本利益率の上昇と一部例外を除く預金スプレッドの拡大が背景にある。
ただ、激しい競争で貸出スプレッドが縮小し、低リターンの流動資産が増えたことが利ざやの拡大を抑えたとした。
24年度については、融資競争の影響が時間差を伴い表れると見込む。また、根強いインフレが阻害要因になるとみており、24年度にコスト増加圧力が強まるとの見通しを示した。
期末配当は前年の0.64豪ドルから増やして0.72豪ドルにすると発表。また、15億豪ドル(9億7560万米ドル)の自社株買いを開始したと明らかにした。
PR
PR
PR