- 2024/04/10 掲載
冷房の「試運転」お早めに=4~5月に異常確認を
猛暑の到来前に、冷房がきちんと動くか確認を―。業界団体が「エアコン試運転の日」と定める4月10日を前に、メーカー各社がエアコンの不具合の有無を早めに点検するよう呼び掛けている。夏場は修理や買い替えが集中するため、4~5月のうちに試運転を行うのがおすすめという。
ダイキン工業は昨年から、試運転をすすめる目安となる気温25度の到来予想日を示す「夏のエアコン試運転前線」をホームページで公表。2024年は大阪が4月17日、福岡が19日で、札幌に到達するのは5月21日になる見通しだ。
試運転は、まず冷房の設定温度を最低(16~18度)にして10分ほど運転し、冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないかを確認。さらに約30分運転し、室内機からの水漏れや異音、異臭がないかを調べる。
ダイキンが男女2100人に行った調査では、試運転の実施率は2割程度。同社は「近年熱中症が増えている北日本で特に認知度が低い。使用期間が短くても確認は必要」と訴える。
三菱電機によると、昨年7月のエアコン設置・修理工事件数は4月の約2.7倍だった。故障が夏場に見つかった場合、工事の実施が遅れ、冷房が使えない期間が長引く恐れがある。広報担当者は「(工事まで)2週間以上待つケースもある」と指摘し、熱中症を防ぐためにも早めの試運転を呼び掛けている。
【時事通信社】 〔写真説明〕エアコンを試運転する作業員(ダイキン工業提供) 〔写真説明〕家電量販店のエアコン売り場=2023年1月24日、東京都新宿区のビックカメラ新宿東口店
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