- 2025/05/13 掲載
午後3時のドルは147円後半へ上げ一服、円売り機運は続く
[東京 13日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円後半で推移している。米中の関税引き下げ合意で進んだドル高/円安はいったん一服しているものの、これまでポジションが円買いに大きく傾いていたこともあり、その巻き戻しに伴って一段の上昇を見込む声もあった。
朝方は148円前半で推移していたドルは、仲値公示にかけて輸出勢の売りなどで147円後半に軟化。その後は売り買いが交錯する展開となった。ただ、「円売りの機運は高まっている」(国内銀行の為替ディーラー)として、金融政策やセンチメントの改善を手掛かりとしたドル買い/円売りは続くとの見方が聞かれた。
米中の合意発表を受けた楽観ムードが続き、ドルは前日海外で一時148.65円まで上昇し、4月3日以来約1カ月ぶり高値を更新した。
ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は、これまでリアルマネーなどが極端に円買いに傾いていたとして、その巻き戻しが長引く可能性を指摘する。ドルは149.72円にある200日移動平均線までの上昇を試す可能性もあるとしている。
米関税政策に伴うリスク回避の動きが後退し、再び日米の金融政策の動向に為替市場の焦点が戻りつつある。米利下げ観測が後退する一方、日銀の利上げに関しては不確実性が晴れたことなどで「利上げに向かう可能性が高まってきた」(あおぞら銀行チーフ・マーケット・ストラテジストの諸我晃氏)との声もあり、日銀の利上げ思惑が強まればドル/円の上値を抑える可能性もある。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.80/147.85 1.1110/1.1111 164.24/164.25
午前9時現在 148.24/148.28 1.1095/1.1097 164.50/164.51
NY午後5時 148.46/148.48 1.1087/1.1088 164.58/164.64
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