• 2025/06/09 掲載

米の「スターゲートUAE」、安全保障巡る懸念で進展せず=消息筋

ロイター

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[アブダビ 6日 ロイター] - トランプ米大統領は5月中旬の中東3カ国訪問の際に、アラブ首長国連邦(UAE)に大規模な人工知能(AI)データセンターを新たに建設する巨額プロジェクト「スターゲートUAE」を発表したが、米国側の安全保障を巡る根強い懸念のために計画はほとんど進展していない。複数の消息筋が明らかにした。

構想によると、データセンターの敷地は26平方キロにおよび、UAE政府系のAI企業、G42が資金を提供する。エヌビディアやオープンAI、シスコ、オラクルなど米ハイテク大手のほか、日本のソフトバンクグループも参加。エヌビディアのAI用半導体を導入し、2026年の稼働開始を見込んでいる。

しかし5人の消息筋によると米当局は依然として、高性能半導体の輸出に必要な安全保障面の条件や、中東湾岸諸国との合意の執行方法を決めておらず、課題の解消にほど遠い状態だという。

UAE政府はトランプ氏との会談の際に、米国の技術が他国に流出するのを防ぐための保護措置を設けるなど、国家安全保障規制を米国に合わせることに合意した。しかし関係者4人によると、米当局はUAEと中国の密接な関係に対して慎重な姿勢を崩していない。

また消息筋4人によると、たとえ米技術の敵対国への流出を防ぐ意思がUAEにあったとしても、その能力があるかどうかは疑問だとする見方も、米政権内部にある。

ホワイトハウスの報道官はロイターに対し、コメントについては商務省に問い合わせるように指示したが、商務省からの回答はなかった。UAE政府からの回答も得られていない。

消息筋4人によると、米政権はプロジェクトの最終決定に向けた明確な日程を決めていない。米政権は引き続きプロジェクトの成立に向けて尽力しているが、中国とUAEの関係を巡って共和・民主両党から反対の声があるという。

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