- 2025/06/09 掲載
日経平均は続伸、米株高・ドル高が支援 米中協議への思惑も
[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比346円96銭高の3万8088円57銭と続伸して取引を終えた。前週末に米国で発表された雇用統計の底堅い内容を受けて、米株高やドル高/円安となったことが投資家心理を支援した。米中の閣僚級貿易協議への楽観的な見方も相場を支えた。
日経平均は287円で寄り付いた後も436円高の3万8178円まで上値を伸ばした。5月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、米株価の主要3指数が上昇。ドル/円は前週末の大引け時点よりドル高/円安となって相場を支えた。
一方、ドル/円は東京時間に144円前半へと水準を切り下げ、株価の上値追いの機運は限られた。市場では「3万8000円台に上昇することは確認されたが、上方向にブレイクするほどの材料がない」(東海東京インテリジェンス・ラボの長田清英チーフストラテジスト)との声が出ていた。3万8000円台は過去の累積売買代金が大きく、戻り待ちの売りが出やすいとみられている。
米中協議に対して過度に悲観的な見方は少数派とみられているが、不透明感もくすぶっており「米中摩擦が緩和するような話が出てくれば上値を切り上げていけるのではないか」(長田氏)との見通しも聞かれた。
TOPIXは0.58%高の2785.41ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.58%高の1433.46ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆4616億4900万円だった。東証33業種では、値上がりは医薬品やその他製品、銀行など22業種、値下がりはパルプ・紙や鉄鋼、金属製品など11業種だった。 アドバンテストや大塚ホールディングスが大幅高だったほか、エターナルホスピタリティグループは年初来高値を更新した。一方、パナソニックホールディングスやエムスリーは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.42%高の748.76ポイントと反発した。ispaceは2営業日連続でストップ安だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが814銘柄(49%)、値下がりは738銘柄(45%)、変わらずは78銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38088.57 346.96 38028.71 38,018.22─38,178.01
TOPIX 2785.41 16.08 2787.66 2,782.95─2,791.76
プライム指数 1433.46 8.27 1433.86 1,432.22─1,436.62
スタンダード指数 1352.13 6.57 1350.77 1,349.75─1,353.83
グロース指数 955.77 5.74 954.72 950.94─958.28
グロース250指数 748.76 3.12 749.32 745.08─751.69
東証出来高(万株) 134745 東証売買代金(億円) 34616.49
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