- 2025/06/10 掲載
NY外為市場=ドル弱含み、米中貿易協議にらみ小動き
米中は9日、通商問題を巡る2回目の閣僚級協議をロンドンで開始した。交渉は最長2日間続く可能性がある。
午後の取引では、ドル/円は約0.2%下落し、144.55円となった。コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「ドルは後退し、モメンタムが弱まっている。取引レンジとインプライド・ボラティリティー指標に下方圧力がかかっている。投資家は、米中貿易協議から発せられるポジティブなニュースは主要通貨ペアにすでに織り込まれていると考えているためだ」と述べた。
ユーロ/ドルは0.3%高の1.1427ドルとなった。市場は先週発表された欧州中央銀行の金融政策見通しを引き続き織り込もうとしている。この見通しでは金融緩和サイクルの終了が近いことが示唆された。
英ポンドも対ドルで0.3%上昇し、1.362ドルとなった。
ワシントンのMonex USAのトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「年後半に向けて、米連邦準備理事会(FRB)は緩和的になり、金融環境を支援する必要があるように見える。最終的に米経済が苦境に陥るなら、ドルに長期的な信頼を置く明確な理由はない」と指摘した。
主要通貨に対するドルの価値を示すドル指数は0.2%安の98.942となった。
オフショア人民元は1ドル=7.18元でほぼ変わらずだった。
ニュージーランドドルは0.6%上昇して0.6054米ドル。オーストラリアドルは薄商いの中、0.4%上昇して0.6522米ドルとなった。
ドル/円 NY終値 144.58/144.63
始値 144.17
高値 144.77
安値 144.17
ユーロ/ドル NY終値 1.1420/1.1422
始値 1.1419
高値 1.1430
安値 1.1387
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