- 2025/06/11 掲載
原油先物は下落、米中貿易協議の結果見極めへ
[東京 11日 ロイター] - 11日アジア時間序盤の原油先物価格は下落している。ロンドンで行われた米中貿易協議の結果を市場が見極める中、中国の需要低迷と産油国の増産が相場の重しとなっている。
0119GMT(日本時間午前10時19分)時点で、北海ブレント先物は0.24ドル(0.36%)安の1バレル=66.63ドル、米WTI先物は0.21ドル(0.32%)安の64.77ドルだった。
ラトニック米商務長官は10日、ロンドンで2日間にわたって行った米中通商協議を受け、中国によるレアアース(希土類)と磁石の輸出規制を解消する枠組みに合意したと発表した。トランプ大統領が承認すれば、新たな合意が実施されるだろうと語った。
IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「原油にとっての意味合いでは、特に中国経済の下振れリスクが幾らか取り除かれ、米国経済は安定するだろう。どちらも原油需要と価格を支えるはずだ」と述べた。
中国が週初に発表した原油輸入統計のほか、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の増産継続が相場の下げ要因となっている。
11日は米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計に注目が集まっている。ロイター調査によると、6日までの1週間で原油在庫は200万バレル減少し、留出油とガソリンの在庫は増加したと予想されている。
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