- 2025/06/11 掲載
午前の日経平均は続伸、米中協議進展など好感 一時3万8500円回復
[東京 11日 ロイター] - 11日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比173円86銭高の3万8385円37銭と続伸した。米中協議の進展、米株高に円安と好材料が重なり、これを好感する形で一時318円13銭高の3万8529円64銭まで上昇、2月21日以来の3万8500円台回復となった。その後は押し戻されて強もち合いとなり、時価近辺は重いという印象を与える動きとなった。
前日の米国株式市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことを受けて、半導体関連株が上昇。ドル高/円安の流れから輸出関連株、中国関連株なども幅広く物色された。
ラトニック米商務長官は10日、中国とレアアース(希土類)輸出規制を解消する枠組みで合意したと発表した。
米中協議の進展などで安心感は広がっているものの、テクニカル面では3万8500円前後は重いと意識する市場関係者が多く、「ここで反落した場合、一段と時価近辺がチャート上の関門になる可能性もある」(国内証券ストラテジスト)という。
市場では「週末のメジャーSQ(特別清算指数)算出を意識している可能性があるものの、上値を追うほどの新規の買い材料が見当たらないため、3万8500円を大きく突き抜けるのが難しい様子だ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.03%高の2786.99ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9932億3100万円だった。
東証33業種では、値上がりはサービス業、パルプ・紙、精密機器など19業種、値下がりはその他製品、保険業、非鉄金属など14業種だった。
個別では、トヨタ自動車、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、資生堂などがしっかり。半面、IHI、任天堂、ファーストリテイリングなどが軟調となっている。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1136銘柄(69%)、値下がりは443銘柄(27%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。
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