- 2025/06/11 掲載
日枝氏の影響「全くない」=新体制案に自信―清水フジ社長
フジテレビの清水賢治社長が11日、インタビューに応じ、親会社が25日の株主総会で承認を求める取締役選任案に関し、「日枝久氏の影響が全くない新体制案を作り上げた。影響力が残っていると見られているのは驚きだ」と述べた。取締役人事を巡り、親会社は大株主と委任状争奪戦を繰り広げているが、会社提案がガバナンス(企業統治)改革につながると自信を示した。
親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は株主総会に向け、取締役候補11人を擁立した。留任するのは清水氏のみで、日枝氏ら14人が退任する。これに対し、大株主の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツはSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12人を提案した。
人事案に対し、米議決権行使助言会社は10日、会社提案への賛成を表明した。清水氏は「否定的なことを言われることが多かったので驚いたが、過去と決別して正しい方向に変わったことを認めてもらった」と歓迎した。
清水氏はフジHDの次期社長候補。就任すれば、先月公表した「改革アクションプラン」を着実に実行すると表明した。今回の株主総会は「プランの実行に対する信任投票だ」と強調。スポンサーから「高く評価されている」として、総会後のCM再開に期待を示した。
発端となった元タレント中居正広氏による性加害問題への対処については、「人権意識が不十分だった」と述べた。日枝氏の影響に関しては「人事の硬直性を招いた」と振り返った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるフジテレビの清水賢治社長=11日、東京都港区
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