- 2025/06/12 掲載
中国とディール完了とトランプ氏、レアアース供給へ 「関係良好」
Doina Chiacu Alistair Smout
[ワシントン/ロンドン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、貿易を巡る中国とのディールが完了し、中国はレアアース(希土類)類を供給する一方、米国は中国人学生の大学入学を認めると明らかにした。
ロンドンで行われた2日間にわたる協議の内容の一部を、自身のソーシャルメディア・プラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」で公開。「われわれは計55%の関税を、中国は10%を得る。関係は良好だ!」と投稿。「中国は前もって磁石のほか、必要なレアアースを供給する。同様に、われわれは中国に対し合意事項を提供する。これには中国人学生が米国の大学を利用すること(これは私にとって常に良いことだ!)も含まれる」とした。
その上で今回の合意は自身と中国の習近平国家主席の最終承認が必要だと述べた。
ホワイトハウス当局者によると、この55%は、ほぼ全ての貿易相手国に課す10%の「相互」関税、致死性の高い合成オピオイド(麻薬鎮痛剤)「フェンタニル」流入に関する懲罰的関税20%、さらにトランプ大統領の一期目に導入された対中関税25%の合計だという。
米大統領はその後、「習主席と私は、中国を米国との貿易に開放するために緊密に協力していくつもりだ。これは両国にとって大きな勝利となるだろう!」と投稿した。
合意がどのように実行されるかなど含め、詳細は不明。
中国商務省はコメントと詳細情報の要請に直ちには応じなかった。
米中は9─10日にロンドンで2回目の閣僚級通商協議を実施。中国のレアアース輸出規制を解消する枠組みなどで合意した。
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