- 2025/06/12 掲載
NY外為市場=ドル下落、予想下回るCPI受け利下げ観測高まる
一方、トランプ大統領が貿易を巡る中国とのディールが完了し、中国はレアアース(希土類)類を供給するとの発言を受け、ドルの下げ幅は一時縮小した。
午後の取引では、ドル/円は0.2%安の144.58円となった。ユーロは対ドルで0.5%上昇して1.1484ドルとなった。ただ、米中の貿易協議に関するニュースを受けてドルに対する見方が若干改善し、ユーロの上げ幅は一時縮小した。
米労働省の労働統計局(BLS)が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、伸びは4月の2.3%からやや加速した。ガソリン価格の低下で家賃の上昇が相殺されたことで、伸びは予想(2.5%)を下回った。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア市場ストラテジスト、イライアス・ハダド氏は、「インフレの勢いは鈍化しており、それが金利見通しの下方修正につながっている」と指摘。フェデラルファンド(FF)金利先物市場では年末までに50ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる可能性が高まっていると述べた。
CPIの発表を受け、短期金利先物市場が織り込むFRBによる9月までの25bpの利下げ確率は71%となった。CPI発表前は57%だった。
ドルはスイスフランに対しては、0.3%安の0.8205フランとなった。
ドルは対中国人民元ではわずかに上昇し、0.1%高の1ドル=7.197元となった。
ポンドは0.3%高の1.3542ドルとなった。
ドル/円 NY午後4時 144.61/144.65
始値 145.12
高値 145.46
安値 144.33
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1482/1.1485
始値 1.1438
高値 1.1499
安値 1.1427
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