- 2025/06/13 掲載
ステランティス会長、欧州に日本式「軽自動車」の導入呼びかけ
軽自動車は日本で従来販売されている都市型車両で、サイズとエンジンに制限があり、税金や保険費用が低く抑えられる。エルカン氏は日本の軽自動車に相当する欧州の車両を「eカー」と名付けることができるとし、「日本に市場シェア40%を持つ軽自動車があるなら、欧州がeカーを持たない理由はない」と発言した。
エルカン氏と仏同業ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は先月、欧州連合(EU)に対し、車体のサイズに応じて異なる規制を導入することで、小型車に対する規制負担を軽減するよう求めた。
エルカン氏によると、2019年に欧州において1万5000ユーロ(1万7400ドル)未満で販売されていた車両は49モデルあったが、現在は1モデルにとどまっている。また当時その価格帯未満で100万台が販売されていたのに対し、現在その数は10万台に満たないという。
傘下のフィアットは、戦前の「トッポリーノ」から、1950─60年代のよく知られた「600(セイチェント)」や「500(チンクエチェント)」など、手頃な価格の小型車を生産する伝統を持っている。これらがイタリア国民の自動車購入を促したことで同社は欧州の巨大企業になった。
エルカン氏は次期CEOのアントニオ・フィローザ氏について、自動車産業がグローバルから「多地域」へと移行する中で適任だと述べた。フィローザ氏はアルゼンチンやブラジルなど南米や北米市場などを統括した経験を持ち、それは規制や関税、政治勢力への建設的な対応など世界の動向と合致していると強調した。
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