- 2025/07/25 掲載
中国の30年物国債先物、週間で10カ月ぶり大幅下落 株高・商品高で
30年物国債先物9月限は2%近く下落。週間ベースで昨年9月以来最大の下落となる見通しだ。10年物国債先物も0.5%下落している。
中国指導部は今月、根強いデフレ圧力が続く中、国内企業による激しい値下げ競争に対する規制を強化すると表明。中国株式市場の上海総合指数は今週3600ポイントを超え、昨年10月以来の高値を付けた。
財通証券のアナリストは「最近の商品価格高騰は供給サイドの制約に起因しており、短期的なリスク選好度が変化した。中国人民銀行(中央銀行)がインフレに配慮するのではないかとの懸念が浮上し、債券利回りのボラティリティーが短期的に高まっている」と述べた。
中国の原料炭先物は今週30%以上値上がりした。
ただ、財通証券のアナリストは、総需要が並行して回復しなければ、こうした商品価格の上昇は維持できないだろうと指摘、金融引き締めの可能性は依然低いとの見方を示した。
中国の国債利回りは、先週まで金融緩和期待などを背景に記録的な低水準付近で推移していた。
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