- 2025/09/11 掲載
M&A見通しは「劇的改善」=Mスタンレー共同社長
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーのダン・シムコウィッツ共同社長は9日、銀行業界の会合で、企業の合併・買収(M&A)案件の見通しについて「劇的な改善」が見られると述べた。米関税政策を巡る金融市場の激しい変動で交渉が停滞していた数カ月前と比較しただけでなく、今後10年間のより長い期間を考慮しているという。
シムコウィッツ氏は企業が規制緩和政策や減税、年末までに利下げが実施される可能性に対応して自信を持ちつつあると語った。資本市場やM&Aは低迷期が3年間続いた後で案件が多数積み上がっており、複数年にわたる取引の流れを生み出すだろうとしている。
また、資金提供をするスポンサーがようやく自身の保有企業を収益化し始めているという。モルガン・スタンレーの推計によると、プライベートエクイティ(PE)会社が保有する少なくとも10億ドル規模の企業が米国内に1500社存在する。シムコウィッツ氏はこれまで控えられていた需要が2026年以降も大量の案件を生み出す効果をもたらすだろうと述べた。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR