- 2025/09/11 掲載
独輸出、今年2.5%減の見通し 「甚大な圧力」に直面=業界団体
[ベルリン 11日 ロイター] - ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)は11日、今年のドイツの輸出が2.5%減少するとの見通しを示した。
世界の需要減退、国内コストの上昇、保護主義の高まりといった「甚大な圧力」に直面していることが理由。
BGAのディルク・ヤンドゥラ会長は、BGAの貿易景況感指数が依然として大幅なマイナス圏にあり、多くの企業が売上高の停滞または減少を報告していると述べた。
ヤンドゥラ氏は「状況は依然として脆弱だ」とし「今、政策当局者が断固として行動しなければ、貿易はわが国経済の原動力であり続けることはできない」と語った。
BGAは今年の輸入が4.5%増加するとも予測している。
ヤンドゥラ氏は、米中の貿易摩擦、関税引き上げ、サプライチェーン規則の厳格化、輸出管理の強化が、競争力低下とコスト増加の原因になっていると指摘。
米国の関税率の多くは非常に高いため、一部のドイツの輸出業者は事業が「不可能」になっており、事実上、米国市場から締め出されていると述べた。
BGAによると、調査対象企業の約60%が、関税によって直接的または間接的に悪影響を受けたと答えた。
また、調査対象企業の67%が、報告義務の負担を指摘しており、ヤンドゥラ氏は、こうした負担が欧州の競争力を徐々に破壊していると述べた。
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