• 2025/09/12 掲載

NY外為市場=ドル下落、米指標で利下げ観測裏付け

ロイター

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[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国の物価と労働市場に関する経済指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利下げを再開するとの見方が裏付けられ、ドルがユーロや円などの主要通貨に対して下落した。

労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇。伸びは前月の2.7%上昇から加速し、1月以来の大幅な伸びとなった。また、労働省が発表した9月6日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は2万7000件増の26万3000件と、2021年10月以来約4年ぶりの高水準となった。労働市場の減速が示唆され、FRBの利下げ観測を改めて裏付ける格好となった。

マネーコープ(ニュージャージー州)の北米部門トレーディング部門責任者、ユージーン・エプスタイン氏は、今回のCPI統計でFRBの政策運営の方向性が変わったり、政策金利を変動させる度合いが変わったりすることはないと指摘。クリアブリッジ・インベストメンツのシニア投資戦略アナリスト、ジョシュ・ジャムナー氏は、新規失業保険申請件数が4年ぶりの高水準になったことで、CPI統計にもかかわらず、10年債利回りが一時4%を割りこんだと指摘。「久しぶりにCPIの発表当日に別の指標が主役になった」とし、「こうした動きは、FRBが担う二重の責務のうち『最大雇用』に焦点が当てられる可能性があることを示している」と述べた。

CMEフェドウオッチによると、この日の経済指標を受け、FRBが16-17日の会合で0.25%ポイントの利下げを決定する確率は91%。利下げ幅が0.50%ポイントになる確率は9%。

終盤の取引でドル/円は0.3%安の147.09円。ユーロ/ドルは0.4%高の1.1738ドル。主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の97.51。

欧州中央銀行(ECB)はこの日に開いた理事会で、予想通り中銀預金金利を2.0%に据え置くと決定。市場では、来年のインフレ率が目標値を下回るため追加緩和が必要になるとの見方が根強いが、次の動きについては何も示唆しなかった。追加利下げ観測が和らいことがユーロの支援材料になった。

ユーロは対円でも上昇し、終盤の取引で0.2%高の172.78円。

ドル/円 NY午後4時 147.16/147.17

始値 147.95

高値 147.98

安値 146.99

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1736/1.1738

始値 1.1682

高値 1.1745

安値 1.1665

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