• 2025/09/13 掲載

NY外為市場=ドル小幅高、ポジション調整入る FOMCに注目

ロイター

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[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルがやや上昇した。前日は経済指標で米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が改めて裏付けられたことでドルは下落したが、この日はポジション調整などを背景に上昇。ただ市場関係者はドルの先行きに弱気な見方を崩していない。

終盤の取引でドル/円<JPY=EBS>は0.2%高の147.53円。 日米両政府は関税交渉とは別に協議を続けてきた為替文書で合意し、為替介入を巡り「過度の変動や無秩序な動きに対処するためのものに留保されるべき」との認識を共同声明で表明。これを受け、朝方の取引でドルが上昇した。

BNY(ニューヨーク)の米国担当マクロストラテジスト、ジョン・ヴェリス氏は、この日のドル相場の上昇について「週末を控えたポジション調整」と指摘。「FRBの利下げ再開が確実視されていることに加え、海外投資家が米資産を購入する一方で為替ヘッジとしてドルを売る動きが続いている」とし、「さまざまな観点から、ドルの先行きはなおかなり弱い」との見方を示した。

この日発表の米経済指標では、米ミシガン大学の9月の消費者信頼感指数(速報値)が55.4と、5月以来の水準に低下。ドルに対する若干の重しになった。

ジェフリーズの米国担当チーフエコノミスト、トム・サイモンズ氏は「FRBが16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通りに利下げを決定し、さらに追加利下げを示唆すれば、企業の間で(トランプ政権が掲げる)関税措置で失った利益を取り戻すことができると楽観的な見方が広がる可能性がある」と指摘。「そうなれば、雇用拡大の余地が広がる」との見方を示した。

金利先物に基づくと、市場は今回のFOMCで0.25%ポイントの利下げが決定されると確実視。一方、来月の次回会合で0.50%ポイントの利下げが決定されるとの観測は後退しており、CMEフェドウオッチによると、年末までの利下げペースは当初の見通しより緩やかになると予想されている。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は97.59と、ほぼ横ばい。ただ、週初からは0.1%下落しており、週間ベースでは2週連続で下落した。

ユーロ/ドルは1.1736ドルと、ほぼ横ばい。欧州中央銀行(ECB)は11日に開いた理事会で金利据え置きを決定。市場ではECBが現在のサイクルで追加利下げを実施するとの観測は後退している。

ドル/円 NY終値 147.66/147.68

始値 147.75

高値 148.07

安値 147.47

ユーロ/ドル NY終値 1.1733/1.1735

始値 1.1733

高値 1.1741

安値 1.1702

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