- 2025/09/16 掲載
日経平均は4日続伸、一時初の4万5000円台 ハイテク株がけん引
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸し、前営業日比134円15銭高の4万4902円27銭と、終値ベースの過去最高値を更新した。米国の利下げ期待が支えとなり、前日の米市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぐ形で東京市場でも半導体関連銘柄の一角が堅調に推移した。一時、初の4万5000円台に乗せたが、買い一巡後は伸び悩む展開となった。
日経平均は前営業日比180円高でスタートした後、上げ幅を広げ、4万5000円台に乗せた。指数寄与度の大きいハイテク株の一角がしっかりで相場を押し上げ、一時287円高の4万5055円38銭まで値上がりした。ただ、大台に乗せた後は利益確定売りに押されてマイナス圏に沈む場面もあった。後場はプラス圏で底堅く推移したものの明確な方向感は出ずに4万4900円台を中心に一進一退が続いた。
市場では「今週は日米で金融政策イベントを控えているので、手掛けにくさも意識されたようだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏は「米国の利下げ期待によって米株市場が堅調で、日本株もしっかりした動きは続きそうだ」と指摘する。目先は、4万5000円台にしっかりと乗せて、値固めできるかが焦点となりそうだ、という。
16日は自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相が自民党総裁選への出馬を正式に表明したほか、林芳正官房長官が立候補する意向を固めたと表明した。市場では「マーケットの想定内の動きとなっているが、依然として誰が次期総裁になるかはまだ織り込みきれない」(有沢氏)との指摘が聞かれた。
TOPIXは0.25%高の3168.36ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.25%高の1631.01ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆0481億9800万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、輸送用機器、水産・農林など26業種が値上がり。その他製品、不動産、小売など7業種は値下がりした。
新興株式市場では、東証グロース市場250指数が0.52%高の765.74ポイントと、小幅に反発した。
個別では、指数寄与度の大きいアドバンテスト、東京エレクトロンが堅調。ソフトバンクグループは小幅高、ディスコは大幅高となった。
前週末に業績予想の引き下げを公表したエイチ・アイ・エスは大幅安。
主力のトヨタ自動車はしっかり。任天堂やバンダイナムコホールディングスは軟調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1078銘柄(66%)に対し、値下がりが493銘柄(30%)、変わらずが48銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 44902.27 +134.15 44948.85 44,616.32─45,055.38
TOPIX 3168.36 +7.87 3167.85 3,154.79─3,181.91
プライム市場指数 1631.01 +4.08 1629.60 1,624.13─1,637.78
スタンダード市場指 1502.34 +4.71 1498.65 1,496.87─1,503.16
数
グロース市場指数 997.36 +6.10 993.03 984.66─999.54
グロース250指数 765.74 +3.95 763.10 756.32─767.74
東証出来高(万株) 198545 東証売買代金(億円 50481.98
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