- 2025/09/16 掲載
30年度に口座数3倍=金利ある世界で強化―野村信託銀・岡田社長
野村信託銀行の岡田伸一社長がインタビューに応じ、口座数を2030年度までに現在の3倍に当たる200万口座に増やす目標を示した。「金利ある世界」の到来で銀行業務に追い風が吹く中、グループの野村証券との連携を深めて「顧客にプラスのサービスを提供する」と語った。
野村証の口座数が590万に上るのに対し、野村信託銀は65万口座にとどまる。5月にシステムを更新し、口座数の大幅増が可能になったほか、26年度には証券と銀行の口座間で自動で出入金できるサービスを始める。岡田氏は「預金も30年度までに2倍の4兆円程度に増える」と見込む。
富裕層向けに資産管理を行う営業員数は、ここ数年で7割程度増やした。ローンや預金の残高増に備えて管理部門も強化しており、「証券と協業しながら、銀行としての自律性も高めたい」と話した。
主力サービスの証券担保ローンも伸ばす。同行で利用されているのは約3万口座で、拡大の余地があるとみる。例えばスタートアップの創業者のように資産が自社株に偏っている場合、これを担保に融資して他の資産を購入できるため、「最適な資産バランスを提案できる」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える野村信託銀行の岡田伸一社長=8日、東京都千代田区
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