- 2025/09/17 掲載
トランプ氏が解任の労働省前高官、「統計への信頼喪失」と警鐘
トランプ氏は8月1日、バイデン前大統領によって任命されたマッケンターファー氏を解雇した。7月の雇用統計が予想を下回り、5月と6月の雇用者数の伸びが大幅に下方修正された直後だった。
解任発表時、トランプ氏は根拠を示さずに雇用者数が政治的に操作されたと主張した。
米メディアによると、マッケンターファー氏は母校バード大学のイベントで「統計の責任者を解任するのは危険な一歩だ。経済に深刻な影響を及ぼす」と語った。
さらに、同様の措置が取られた国としてアルゼンチン、ギリシャ、トルコなどを挙げた上で「経済統計への信頼喪失は、経済危機の悪化、インフレ上昇、借入コストの増大につながった。われわれが同じような道をたどれば、全ての米国人がその結果に苦しむことになる」と述べた。
トランプ氏は、新たな労働統計局長に保守派シンクタンク、ヘリテージ財団のチーフエコノミスト、E・J・アントニー氏を指名した。
BLSが9日発表した統計では、今年3月までの1年間の雇用創出が従来推計より91万1000人少なかったことが分かった。
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