- 2025/09/18 掲載
米一戸建て住宅着工、8月は7%減の89万戸 約2年半ぶり低水準
Lucia Mutikani
[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した8月の一戸建て住宅着工件数(季節調整済み)は、年率換算で前月比7.0%減の89万戸と、2023年4月以来、約2年半ぶりの低水準に落ち込んだ。
住宅ローン金利の低下にもかかわらず、過剰な新築住宅在庫と労働市場の軟化が重しとなっているもよう。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は136万5000戸だった。
一戸建て建設許可件数も2.2%減の85万6000戸と、23年3月以来の低水準となった。
サンタンデールUSキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「住宅建設業者はここ18カ月ほど、新築住宅の過剰在庫に悩まされ続けている」と述べた。着工・許可件数の減少が、07年終盤以来の水準に迫る在庫にとって必要な調整局面という指摘も聞かれた。
一戸建て住宅の着工件数は地域別では、南部で17.0%減少した一方、北東部、中西部、西部では増加。建設許可件数は南部、北東部、西部で減少した一方、中西部では増加した。
5戸以上の集合住宅着工戸数は11.0%減の40万3000戸。全体の住宅着工戸数は8.5%減の130万7000戸となった。
集合住宅の建築許可件数は6.7%減の40万3000戸。全体の建築許可件数は3.7%減少し、131万2000戸となった。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、連邦準備理事会(FRB)が今週利下げを再開するとの見方から、期間30年の住宅ローン金利は先週、6.35%と、11カ月ぶりの低水準を付けた。
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