- 2025/09/18 掲載
ユーチューブ、メディア収益でディズニー超えへ AI活用が成長源
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米アルファベット傘下グーグル所有の動画投稿サイト、ユーチューブは、ユーザー数27億人を抱え、米国のテレビ視聴ランキングでもトップに躍り出た。2025年の収益は米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーのメディア関連収益を上回るとみられている。ユーチューブは誕生から20年となる。
16日に開かれたユーチューブの年次の製品発表イベントでは、人工知能(AI)を活用して成長につなげる長期ビジョンが示された。イベントで公開した新機能の数は昨年から3倍に増え、公開された30以上の新たなツールの多くには、制作プロセスの刷新や新規コンテンツ生成につながるAIが組み込まれている。
ユーチューブのニール・モーハン最高経営責任者(CEO)をはじめとした登壇者はAIの急速な拡大が、コンテンツ制作者の仕事を奪うことはないとの見解を改めて表明した。動画クリエイターがメディアの未来を支えるため有益なツールを提供することで、既存メディアによる制約を受けずに仕事ができるようになると説明。「(提供するものは)あくまでツールに過ぎず、スタジオやネットワーク、IT企業、AIツールのいずれもエンターテインメントの未来を独占することはない」と述べた。ユーチューブでの動画制作が「現実的で、尊重され、継続が可能なキャリアパス」と見なされるべきだとも語った。
調査会社ニールセンのデータによると、グーグルの資金力やAIのノウハウを背景に、ユーチューブはディズニーに対するリードを拡大している。7月の米視聴率シェアはディズニーの9.4%に対して、13.4%だった。モフェットネイサンソンのアナリストは、ユーチューブの今年の関連収益はディズニーのメディア事業の収益を上回ると予想している。
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