- 2025/09/19 掲載
ドイツ議会、25年予算を承認 財務相「大きな財政政策シフト」
[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツ議会は18日、財政規則を緩和する改革が行われて以来初の年間予算を承認した。経済再生のための記録的な投資を確保し、防衛費増を盛り込んだ。
2025年予算では総額約1160億ユーロ(1369億4000万ドル)の投資が可能。5000億ユーロ規模のインフラ基金と、3月に承認された防衛費の債務規制免除を受けて実現した。
クリングバイル財務相は下院の採決前に議会に対し「これはドイツの財政政策における大きなパラダイムシフトだ」と述べた。
ロシアのウクライナ侵攻やトランプ米大統領からの圧力を受けて、北大西洋条約機構(NATO)首脳は6月、NATOの支出目標を各加盟国のGDP(国内総生産)の3.5%(従来2%)に引き上げることで合意した。
ドイツの25年予算では、防衛費はGDPの2.4%となり、新目標にはまだ届かない。昨年11月に旧連立政権が崩壊したため、今年は暫定予算で運営されている。
今年のコア予算は5025億ユーロの支出をカバー。これにインフラ基金と、ロシアのウクライナ侵攻を受けてショルツ前首相が創設した1000億ユーロ規模の防衛基金からの投資を加えると、予算総額は5910億ユーロとなる。
コア予算では25年に818億ユーロの借入を想定。これに特別インフラ基金からの372億ユーロと防衛特別基金からの241億ユーロが加わり、総借入額は1432億ユーロになるという。
議会は来週、26年予算案の審議を開始し、11月に最終承認される見込み。
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