• 2025/09/23 掲載

ロシュ、肥満症薬の後期治験を開始へ 30年めどに市場参入

ロイター

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Maggie Fick

[ロンドン 22日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュは22日にロンドンで開いた投資家向けイベントで、肥満症の実験薬の一つ「CT─388」を後期治験に進めると述べ、急成長する肥満症薬市場で米イーライリリーやデンマークのノボノルディスクと上位に並ぶことに意欲を示した。

アナリストの間には、肥満症薬市場を2030年代序盤の時点で年間1500億ドル規模と推計する見方もある。ロシュによる後期治験開始の決定は、市場参入に向けた大きな一歩となる。

ロシュは肥満症薬の主要メーカーであるノボノルディスクとイーライリリーに対抗する最初の取り組みとして、23年末に米バイオ医薬品企業カーモット・セラピューティクスを買収し、この薬剤候補を獲得した。初期治験結果で大幅な体重減少を報告した際には、株価が5%近く上昇していた。

先に市場に参入したノボノルディスクとイーライリリーからのシェア奪取が可能と見込んでいる理由について、ロシュの複数の経営幹部は、肥満症薬市場に独自の力学がはたらいていると指摘。大半が現金で取引され、患者が保険の適用を受けずに自己負担している点に言及した。

ロシュの医薬品部門トップのテレサ・グラハム氏は、収益性の高い肥満症薬市場に、競争力のある製品で30年をめどに確実に参入する計画だと話した。同社は肥満症と、2型糖尿病や高血圧といった関連疾患の薬剤候補6種類の治験を実施中で、全て30年までの投入を見込んでいる。このうち3種類については、年間売上高が10億ドルを超える「ブロックバスター」になると予想しているという。

グラハム氏は「(肥満症薬市場で)トップ3に入るのが当社の目標だ」と話した。

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