- 2025/09/24 掲載
米経済になおインフレリスク、関税の影響は「限定的」=アトランタ連銀総裁
[23日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は23日、米経済には依然としてインフレリスクが存在していると述べた。同時に、トランプ米大統領の関税措置で物価はこれまでのところ想定されたほど押し上げられていないとの見方を示した。
ボスティック氏はポッドキャスト「マクロ・ミュージングズ」の公開収録で「企業経営者はコスト圧力を確実に実感しており、消費者や取引先への価格転嫁を防ぐのが一段と難しくなっているとの声が寄せられている」と言及。インフレはさらに進む可能性があると考えていると述べた。
トランプ政権が掲げる関税措置がインフレ上振れ要因の1つになっているとしながらも、関税による物価押し上げ効果は「多くの予想よりもはるかに限定的になる」と予想。足元のインフレが将来的な物価見通しに及ぼす影響を注視することが重要になると述べた。
連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方に関する直接的な言及はなかった。
FRBが現在2%としているインフレ目標については、目標を「レンジ」にすることを将来的に支持し得るとの考えを示し、目標レンジは「1.75%から2.25%の狭い範囲」が想定できると述べた。ただ「小数点第3位までの精密さは現実的ではない」とした。
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