- 2025/09/24 掲載
「プリクラ」、時代写し30年=加工やコスプレ、楽しみ方変化
写真シール印刷機「プリント倶楽部(プリクラ)」が、1995年の登場から30年を迎えた。撮影した写真がその場でシールとして印刷され、仲間と分け合える楽しさから、女子高校生を中心に人気は健在。目を大きく加工したり、文字を書き込んだり、最近はコスプレして撮ったりと、時代とともに楽しみ方が変化している。
東京・池袋の「GiGO池袋2号館」は16台のシール機に加え、貸衣装や化粧台、動画撮影コーナーを備えている。友達と2人で訪れた女子高校生(17)は「思い出を残したい」とチャイナドレスをレンタル。別の女子高校生(同)はナース風の服に着替えてシールと動画の撮影を楽しみ、「着る前はわくわくするし、終わった後も余韻に浸れる」と満足した様子だった。
初代プリクラはセガなどが開発した。加工も書き込みもできないシンプルなものだったが、写真がシールになる新鮮さが受けてヒットした。友人とシールを交換して専用のノートに貼るのがブームになった。
人気が広がり、他のメーカーも参入。照明効果で肌を白く見せたり、顔を華やかに「盛る」ことができたりする機能が加わるなど、シール機も多様化した。最近は、外国人旅行者向けに操作方法を英語や中国語で表示するタイプも登場した。
新機種の開発に役立てようと、最大手のフリューは「利用者にインタビューし、常にティーン層の感覚を養っている」(広報)という。セガ子会社で開発を担当する有川尚毅プロデューサーも、「ここでしかできない体験を提供できるシール機に挑戦し続けたい」と意気込みを示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕初代写真シール印刷機「プリント倶楽部(プリクラ)」(「プリント倶楽部(R)」および「プリクラ(R)」は、株式会社セガの登録商標です) 〔写真説明〕チャイナドレスをレンタルした女子高校生=8月20日、東京都豊島区 〔写真説明〕ナース姿で短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」用の撮影をする女子高校生=8月20日、東京都豊島区
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