- 2025/11/05 掲載
伊藤忠、4─9月期純利益14.1%増 株式5分割と増配発表
期初想定を超えて順調な進捗としつつ、26年3月期の純利益予想は前年比2.2%増の9000億円で据え置いた。IBESがまとめたアナリスト12人の予想平均9077億円をやや下回った。
会見した石井敬太社長は「米国の相互関税が9月に許容範囲に落ち着き、トレード取引(交易)の回復が見込まれると考えている」とする一方、「過剰設備を抱える中国のダンピングによる価格下落」が続く可能性をマイナス要因に挙げた。
期末配当予想を1株100円から110円(前年実績100円)に引き上げた。中間期の100円と合わせ、年間配当は210円(同200円)を見込む。
株式を5分割することも発表した。12月31日を基準日とし、2026年1月1日に分割する。
石井社長は同社が関わるロシア極東の原油開発プロジェクト「サハリン1」について、ロシア政府が前年に没収したと説明。同プロジェクトに参画する石油大手ロスネフチを米国が経済制裁の対象に加えたが、「現在はロシアのもの」で影響はないとの見方を示した。中長期的な資産として、日本が復帰する可能性はあるとした。
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