- 2025/11/06 掲載
日産、通期純損益予想を再び見送り 4━9月期は2219億円の赤字
Maki Shiraki
[横浜市 6日 ロイター] - 経営再建中の日産自動車は6日、2026年3月期通期の連結純損益予想の公表を再び見送った。再建計画に関する検討を重ねている段階で、費用算定中を理由に引き続き未定とした。前期は6708億円の赤字だった。IBESがまとめたアナリスト16人の予測平均値では2138億円の最終赤字となっている。
本社の売却で通期に739億円の特別利益を計上する。メキシコにある独メルセデス・ベンツグループとの合弁工場で日産車の生産を11月で終了することも併せて発表した。
25年4━9月期の連結純損益は2219億円の赤字(前年同期は192億円の黒字)だった。世界の主要市場で販売が不振だったほか、トランプ米政権による自動車関税の負担が利益を押し下げた。4━9月期の赤字転落は20年度(3299億円の赤字)以来。
イバン・エスピノーサ社長は決算会見で、2万人削減など固定費の圧縮は「計画通りに進んでいる」と説明。本社売却については「賃料は発生するが、財務的には良い決定だった。将来に向けたリソースを賄える」と述べた。
通期の世界販売計画は従来の325万台を維持した。中国販売は電気自動車「N7」の好調により64万5000台と従来の57万台から引き上げた。
通期の想定為替レートは1ドル=146円と1円円安方向に見直した。
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