- 2025/11/06 掲載
ニコン社長「発言は慎重に」、エシロール社の株式保有で
[東京 6日 ロイター] - ニコンの德成旨亮社長は6日の決算会見で、エシロールルックスオティカが同社株を10%超保有していることについて「両社とも上場企業。株価に影響があるため、発言は慎重にする」と述べるにとどめた。
「レイバン」ブランドなどを手掛ける欧州の大手眼鏡メーカー、エシロール社は、10月1日現在、ニコン株の10.75%を保有し筆頭株主となっている。同社は議決権の最大20%までニコン株を取得する関連当局の承認を得ている。
大量保有報告では、エシロールのニコン株保有は「長期純投資」となっている。
エシロールとニコンは、2000年1月にメガネレンズのジョイントベンチャーを設立。德成社長は「シェアも伸ばし、黒字経営が続いている。技術支援や研究開発などを協力してやっている」と説明。ただ、エシロール社が株式保有を増やす中で、協業拡大の可能性を問われ「コメントは控えたい」とした。
同日発表した2025年4―9月期(国際会計基準)連結売上高は前年同期比6.0%減の3129億円、純利益は同80.7%増の53億円となった。26年3月期の連結純利益は前年比約3.3倍の200億円を計画している。同社は、10月31日に業績予想を下方修正している。
米関税の影響は営業利益段階で75億円を見込んでおり、従来見通しと変更ない。
下期の為替前提は1ドル=145円、1ユーロ=170円。
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