- 2025/11/07 掲載
お歳暮、若者世代にアピール=商戦本格化―大手百貨店
大手百貨店のお歳暮商戦が本格化した。取引先などへ儀礼的に贈るケースは年々減少。各社はお歳暮になじみのない若者世代を取り込もうと、贈る前に商品を味見してもらうなど、工夫を凝らしている。
高島屋新宿店に6日、「お歳暮カフェ」がプレオープンした。横浜を代表する老舗ホテル発祥のシーフードドリアセット(2420円)や、創業50年を超える東京・上野の喫茶店のミートソーススパゲティ(1870円)など、若者の「昭和レトロ」ブームも意識した商品をカフェのメニューとして提供する。試食会に参加した千葉県浦安市の女性は「全部買いたくなっちゃう」と笑顔を見せた。
日本橋三越本店も、ビーフシチューなどのお歳暮用商品を調理して提供する試食コーナーを、今月10日までの期間限定で設置した。一方、そごう・西武は海外有名ブランドのケーキやクッキーなど、オンライン限定商品を充実させた。お歳暮に限定せず、クリスマスと合わせた「冬のギフト」として、若者にもアピールする。
今年はお歳暮の定番、ビール詰め合わせの品ぞろえが少ない。商戦が始まる直前、アサヒグループホールディングスのシステム障害の余波で、ビール大手がお歳暮用セットの一部販売中止を決めたからだ。ただ、定番セットは例年通り販売できるため、百貨店各社は「商戦への影響はない」と話している。
【時事通信社】 〔写真説明〕高島屋新宿店「お歳暮カフェ」のメニュー=6日午後、東京都渋谷区 〔写真説明〕お歳暮商戦の本格化に当たり、気勢を上げる日本橋三越本店の社員ら=10月29日、東京都中央区 〔写真説明〕お歳暮商戦が始まり、日本橋三越本店のギフトセンターに並ぶ人たち=10月29日、東京都中央区
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