- 2025/11/07 掲載
FRB、利下げは慎重に進める必要 中立金利に接近=ジェファーソン副議長
[ワシントン 7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は7日、金融政策が中立的なスタンスに近づいており、追加利下げの決定は「ゆっくりと進めるべきだ」と述べた。
「現在の政策スタンスは依然としてやや引き締め的」で、インフレの押し下げに寄与していると指摘。ただ、政策金利は「経済を抑制も刺激もしない中立レベルに近づいている」とし「この点を踏まえ、中立金利に近づく中、ゆっくりと進めるのが理にかなう」と述べた。
ドイツ連邦銀行での講演向けの準備原稿で見解を示した。
ジェファーソン氏は、利下げ決定を「会合ごとに」行うとし、「(こうしたアプローチは)特に賢明だ。(連邦政府機関閉鎖が続いているため)12月の会合までにどれだけの公式データが得られるか不明だからだ」と述べた。
FRB独自の情報や州・民間のデータについては「米国の経済情勢全般が、ここ数カ月で大きく変わっていない」ことを示唆していると指摘。労働市場は「徐々に冷え込んで」おり、インフレ率は「1年前と同様の水準で推移している」と述べた。
準備原稿は、主に人工知能(AI)が経済に与える影響について論じている。
同氏は、新技術で伝統的な雇用のパターンが混乱する恐れがあり、そうしたプロセスがすでに進んでいる可能性もあると指摘。生産性が向上すればインフレ率の鈍化につながり得ると述べた。
ただ、新技術の導入はまだ初期段階であるため「手短に言えば、判断するのは時期尚早である可能性が高い」との認識を示した。
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