- 2025/11/11 掲載
銀行・信金計の貸出残高、10月は前年比4.1%増 初の650兆円超え
[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した10月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比4.1%増の650兆7983億円だった。伸び率は前月を上回り、引き続き2021年4月以来の高い伸び。残高は2000年1月以降で初めて650兆円を超えた。M&A(企業の合併・買収)関連や不動産関連、経済活動の改善に伴う資金需要が継続している。
業態別では、都銀等が4.9%増の262兆1720億円で、伸び率は前月の4.4%を上回り、21年3月以来の高い伸び。大口のM&A案件に絡む融資も押し上げ要因となった。地銀・第二地銀は4.2%増の309兆6945億円で、残高は1991年7月以降の最高を更新した。信金は1.5%増だった。
貸出残高はここにきて前年比伸び率の拡大が続いている。日銀の担当者は、M&A案件に絡む融資やその返済のタイミング、為替変動がもたらす外貨建て貸し出しの円換算値の変化により残高が大きく振れる可能性があり、注意して見ていく必要があると話している。
預金平残は、都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比0.8%増の1053兆0019億円となった。
*日銀の発表資料は以下のURLをダブルクリックしてご覧下さい。
貸出・預金動向: http://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/kashi/kasi2510.pdf
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