- 2025/11/11 掲載
街角景気10月は6カ月連続改善、判断を上方修正 万博・株高寄与か
Yoshifumi Takemoto
[東京 11日 ロイター] - 内閣府が11日公表した景気ウオッチャー調査によると、街角の人々からヒヤリングした景気の現状判断指数(DI)は前月比2.0ポイント上昇の49.1となった。景気の良し悪しの境目とされる50は20カ月連続で下回ったものの、6カ月連続で改善し、基調判断は前月の「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に上方修正した。
インバウンド需要や猛暑一服、株高などが好影響を及ぼした可能性があると内閣府では推察している。
先行きの判断については「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しが続くとみられる」に表現を変更、米関税に関する文言を削除した。
指数の前月比の内訳は、企業動向関連が2.7ポイント、家計関連が2.1ポイント、雇用関連が0.2ポイントそれぞれ改善した。
地域別では全国12地域中10地域が前月比で改善した一方、北陸と沖縄は悪化した。
回答者のコメント内に登場するキーワード別検索では、インバウンドや万博、株などが前月比で増えた。
回答者からは「万博の盛り上がりに合わせて来客数が大きくのびた」(近畿の百貨店)、「株高などの影響が大きく、富裕層中心に消費に力強さが戻ってきている」(北関東の百貨店)、「インバウンドがかなり増えてホテルの稼働率が上がっている」(南関東の住宅販売会社)などのコメントがあった。
もっとも物価高などを懸念する声は引き続き多い。「米卸値の下落が見えず、家計の節約志向は年末に向けますます強まる」(沖縄のスーパー)、「物価上昇で日々の生活に精一杯で外食までに足が向かない」(東海の一般レストラン)などのコメントがあった。
*内閣府の発表資料は以下のURLでご覧になれます。 https://www5.cao.go.jp/keizai3/watcher_index.html [https://www5.cao.go.jp/keizai3/watcher_index.html] ※過去の関連記事は[JPEWDI=ECI]をクリックしてご覧下さい。
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