- 2025/11/12 掲載
データセンター向け半導体は1兆ドル市場へ、利益3倍増予測=AMD
Max A. Cherney
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は11日、今後5年以内にデータセンター・チップの年間売上高が1000億ドルに達し、利益も3倍以上になるとの見通しを示した。
通常取引を2.7%安で終えた同社の株価は時間外取引で4%上昇した。
対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手がけるオープンAIと複数年契約を締結した10月6日以来、株価は16%上昇している。
AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの会合で、同社のデータセンター向け半導体市場が2030年までに1兆ドル規模に拡大するとの見通しを示した。AMDによるアナリスト会合開催は2022年以来。
スー氏は、CPU(中央演算処理装置)、ネットワーキング用半導体、人工知能(AI)専用半導体を含むこれらの市場について、AIが成長の大部分を主導すると指摘。「胸が躍るような市場だ。データセンターが最大の成長機会であるのは疑いがなく、AMDはその機会に対応する上で極めて十分な態勢にある」と明言した。
ジーン・フー最高財務責任者(CFO)は、今後3-5年でAMDが想定している事業全体の成長率は毎年35%、データセンター事業は60%、1株利益は20ドルへの増加だと述べた。
AMDの次世代AI半導体「MI400」シリーズは来年投入される。この中には科学用途や生成AI用に設計された複数のバリエーションが含まれる。またライバルのエヌビディアが提供している「GB200 NVL72」に類似した、複数のサーバーやネットワーク機器を組み込んだ完全なサーバーラックも投入する計画だ。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR