- 2025/11/13 掲載
英GDP、第3四半期は予想下回る前期比+0.1% 企業サイバー攻撃響く
[マンチェスター(英国) 13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が13日発表した第3・四半期国内総生産(GDP)は前期比0.1%増で、第2・四半期(0.3%増)から減速した。9月のジャガー・ランドローバー(JLR)へのサイバー攻撃が影響した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想、イングランド銀行(中央銀行)の予想は0.2%増だった。
9月の自動車生産台数は28.6%減少。コロナ禍が始まった2020年4月以来の大幅な減少となった。ONSは、自動車業界団体SMMTの報告書を引用して「サイバー攻撃が大手メーカーの生産を一時停止させた」と述べた。
自動車産業の生産減少は、9月単月でGDPを0.17%ポイント、第3・四半期全体で0.06%ポイント押し下げた。
JLRは英国に3工場を持ち、1日当たり約1000台を生産している。
独立系サイバーセキュリティー団体の報告によると、今回の攻撃による英経済への損失は推計19億ポンド(約25億5000万ドル)で、5000以上の組織に影響が及んだ。
9月のGDPは0.1%縮小。横ばいというエコノミストの予想を下回った。
英公認会計士協会(ICAEW)のスレン・ティル経済ディレクターは「英国の停滞した成長軌道は財務相にとって頭痛の種だ。財政赤字の拡大は避けられず、大幅な増税が不可避となる可能性が高い」と述べた。
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