- 2025/11/14 掲載
ボーイング労組員、米セントルイス工場の101日間ストに終止符
[13日 ロイター] - 戦闘機などを製造する米中西部ミズーリ州セントルイスの航空機大手ボーイングの工場でストライキを続けてきた国際機械工・航空宇宙労働組合(IAM)の組合員約3200人が13日、賃上げなどを盛り込んだ会社側の提案を投票で承認した。IAMが発表した。これで101日間に上ったストが終結し、16日にも職場に復帰する。
会社側が10日に示した提案では、5年間で24%の賃上げを維持する一方、批准ボーナスを従来提案の約3000ドルから6000ドルへ倍増させるなどしていた。組合側はより高額な批准ボーナスと退職金制度拠出金の改善を求めていたが、多数の組合員が提案を受け入れてストを収拾する意思を示した。投票の詳細は現時点で明らかになっていない。
組合幹部は「(IAM)第837地区の組合員は3カ月超にわたって結束し、力強く立ち向かった」とし、「組合員が共に戦った成果を誇りに思うと同時に、世界最先端の軍用機製造のために復帰する準備が整っている」との声明を出した。
ボーイングの広報担当者は「結果を歓迎し、17日に全従業員が職場復帰して顧客の支援を再開できることを期待している」とのコメントを電子メールで送った。
セントルイスの工場では戦闘機F15やF/A18、訓練機T7の組み立て、民間用航空機777Xの装備品や主翼部品を生産している。8月4日に始まったストによって米空軍向けのF15の納入が延期され、複数の主力機種の生産遅延を引き起こしていた。
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