エフィッシモ、ソフト９９へのＴＯＢ成立　ＭＢＯは不成立

Kentaro Okasaka

［東京　１４日　ロイター］ - 投資会社エフィッシモ・キャピタル・マネジメントは１４日、ソフト９９コーポレーションに対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）が成立したと発表した。応募株数が買い付け予定数の下限以上となった。

エフィッシモは応募株約６７６万株（所有割合３１．３４％）全てを買い付けた。下限としていた約６１６万株を上回った。

ソフト９９は同日、同社が実施していた経営陣による自社買収（ＭＢＯ）を目的としたＴＯＢについて、買い付け予定数の下限に満たなかったため、応募株の買い付けを行わないと発表した。

ソフト９９は当初、１株２４６５円で株式を買い付けるとしていたが、価格を２６８０円まで引き上げていた。一方、エフィッシモは価格が「著しく割安」「安価なＭＢＯ成立を優先している」と批判し、対抗する形で１株４１００円でＴＯＢを実施していた。

１０月下旬には、ソフト９９のＴＯＢに応募するとしていた大株主のＫｅｅＰｅｒ技研が方針を変更し、エフィッシモ側のＴＯＢに応募すると発表していた。