中国新築住宅価格、10月は－0.5％　1年ぶり大幅下落

[北京 １４日 ロイター] - 中国の１０月の新築住宅価格は前月比０．５％下落し、昨年１０月以来１年ぶりの大幅な落ち込みとなった。国家統計局が１４日発表したデータを基にロイターが算出した。危機に見舞われた不動産セクターの需要が依然として低迷していることが浮き彫りになった。

９月は０．４％下落していた。

１０月は前年比では２．２％下落。下落率は前月と同じだった。

９月と１０月は伝統的に住宅販売のピークだが、価格の下落継続は住宅セクターの足場を固めようとしている政府にとって課題が改めて浮き彫りになった形だ。

当局は、今年上半期に一部購入者の住宅ローンコストを引き下げるなど市場安定化策を行ってきた。

中国指数研究院が２６０都市を対象にした調査では、特に中小都市で住宅購入に対する信頼感が前月比２．９％低下した。