- 2025/11/14 掲載
サファイアテラ、伊藤忠商事による伊藤忠食品の完全子会社化を提案
[東京 14日 ロイター] - 米アクティビストファンドのサファイアテラ・キャピタルは14日、伊藤忠商事による伊藤忠食品の完全子会社化を伊藤忠食品の取締役会に提案していると明らかにした。伊藤忠商事が株式公開買い付け(TOB)を実施し、親子上場を解消することが資本関係を整理する上で最も合理的だとしている。
サファイアテラは、伊藤忠商事の上場子会社である伊藤忠食品が親会社の影響を一定程度受けることで、少数株主との利益相反につながる可能性があると指摘。それが伊藤忠食品の企業価値が十分評価されない原因であり、現在の株価は同社の企業価値を適切に反映していないとしている。伊藤忠商事がTOBする場合の対価は1株1万4000円程度が適切としている。
仮に上場維持を選択する場合は、企業価値向上のための施策を実施すべきとし、1株当たり計7000円(総額887億円)の特別配当の実施による株主還元と資本効率改善を求めている。
伊藤忠商事は今年9月末現在、伊藤忠食品の株式を52.46%保有している。
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