- 2025/11/14 掲載
三菱UFJが通期上方修正、資金利益や手数料収入増加
Miho Uranaka
[東京 14日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループは14日、2026年3月期の連結純利益見通しを上方修正し、前年比12.7%増の2兆1000億円(従来2兆円)になると発表した。IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想の平均値2兆0820億円を上回った。
4─9月期の純利益は1兆2929億円で、中間期としての過去最高益を3年連続で更新した。前年はアユタヤ銀行の決算期変更などがあったが、これらのはく落を顧客部門の伸びなどで打ち返した。
金利上昇や利ざや改善、前年の債券ポートフォリオ見直しによる収益改善が資金利益を押し上げたほか、国内外の融資・ソリューション関連を中心に手数料収入が増加した。また、持ち分法適用会社の米モルガン・スタンレーの利益も寄与した。
年間配当予想も従来の70円から74円(前年実績は64円)に引き上げた。
発行済み株式の1.08%に当たる1億3000万株・2500億円を上限に自社株買いを決議したと発表した。取得期間は17日から26年2月27日まで。
この日、決算を公表したみずほフィナンシャルグループも、2026年3月期の連結純利益見通しを上方修正し、前年比27.6%増の1兆1300億円になると発表した。IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想の平均値1兆0630億円を上回った。
木原正裕社長は会見で、金利の上昇要因に加えて、法人関係のソリューションビジネスが非常に好調で、注力分野でいずれも業績が伸びている、と話した。「非常に手ごたえを感じさせる決算だった」と語った
同社は同時に、発行済み株式の2.4%に当たる6000万株・2000億円を上限とする自社株買いを決議したと発表した。取得期間は17日から26年2月28日まで。
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