- 2025/11/18 掲載
JAM、ベア1万7000円以上要求へ=過去最高、格差是正急ぐ―26年春闘
2026年春闘で、機械や金属産業の中小企業労働組合を中心に構成する「ものづくり産業労働組合(JAM)」が、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求を「月額1万7000円以上」とする執行部案を固めたことが17日、明らかになった。前年の「1万5000円以上」を上回り、過去最高を更新する。物価高に対応するとともに、大手との賃金格差の是正を急ぐ考えだ。
定期昇給を含めた賃上げ要求額は計2万1500円以上となる。今月30日と12月1日の2日間に開く中央討論集会を経て、来年1月に正式に決める。
JAMは中小製造業を中心に約2000の労組が加盟しており、組合員数は約39万人。前年は要求に対し一定の回答を得たが、大手の伸びには及ばず、賃金格差は広がっている。物価上昇にも追い付いていないことから、一段と高い要求を掲げる必要があると判断した。
中央組織の連合は26年春闘の基本構想で、要求の目安についてベアと定期昇給を合わせて「5%以上」とすることを決定。中小組合については1%以上を上乗せし、金額ベースで1万8000円以上を目指すべきだとしている。
【時事通信社】
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