- 2025/11/18 掲載
高市首相と会談、植田日銀総裁「利上げは今後のデータ次第で適切に判断」
[東京 18日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は18日、高市早苗首相との会談で、物価と賃金が共に上昇するようなメカニズムが復活してきている中、インフレ率が2%で持続的・安定的にうまく着地するように徐々に金融緩和の度合いを調整していると説明したと述べた。利上げに関しては「今後のデータ・情報次第で適切に判断する」と語った。会談後に官邸で記者団の取材に応じた。
高市首相と植田総裁は12日の経済財政諮問会議で顔を合わせていたものの、2人で会談するのはこの日が初めてだった。植田総裁は「経済、物価、金融情勢、金融政策についてさまざまな側面から率直に良い話ができた」と語った。首相からは政策面の要請や要望はなかったという。
2013年に政府・日銀が発表した共同声明については、首相が第3節にある「日本経済再生本部」という部分を「日本成長戦略本部」に書き換えたい旨を植田総裁に打診し、総裁も「それで結構だ」と答えたという。
為替については「もちろん議論した」としつつ、具体的なコメントは控えた。その上で「為替はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが望ましい」と改めて説明。政府と連携して為替の動向と経済への影響について注視していきたいと語った。
高市首相は、「強い経済成長」と「安定的な物価上昇」の両立に向けて適切な金融政策運営が行われることは非常に重要と指摘している。植田総裁は「2%のインフレ率にうまく持続的・安定的にスムーズに着地するということが、物価安定だけではなく長い息の長い経済成長につながるものであるということを説明した」という。
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